周麻酔期看護師の主な業務とは

周麻酔期看護師は、周麻酔期を専門とする麻酔科で専属勤務する看護師のことを言います。主な業務は、麻酔科専門医の指示の下、麻酔科医の業務の補助や、一部の医療行為を行うことです。この周麻酔期看護師は、2010年に聖路加国際大学大学院の修士課程で初めて周麻酔期看護学が開講され、2020年3月までに21人が修了するなど、まだ新しい分野です。

麻酔について学び、専門的な知識やスキルを持つ看護師が手術室にいることで、医師は一部の業務の移管ができ、医師としての業務に集中することができるようになります。具体的には、手術前に患者へ麻酔についての説明をする際、周麻酔期看護師が患者の理解度に合わせて丁寧な説明することで不安を軽減し、麻酔科医はその後医師としての高度な追加診察に専念できます。また、診察の補助であれば一部の医療行為も行えるため、気管チューブを扱ったり人工呼吸器の設定を変えたり薬剤の投与なども、医師の直接指示の下行うことが可能です。

周麻酔期看護師が活躍するメインの場所となるのは手術室ですが、産科麻酔にも関りがあります。無痛分娩や帝王切開の際の麻酔について、産科チームと連携を取りながら麻酔科医師と共に担当するのです。他にも、鎮静管理と呼ばれる内視鏡検査や放射線治療の現場でも、ニーズが高まってきています。周麻酔期看護師は麻酔の知識以外に、急変時の対応や救命処置、気道管理の知識やスキルを持っているため、より安全な鎮静管理を行うことができるからです。